George Uniteに引き続き,同時代バーミンガムの人気メーカーHilliard & Thomasonをご紹介します。
コレクターの間でとても評価の高いメーカーですので,
George Uniteと並んでご存知の方も多いでしょう。
こちらも、大型の銀器はなく、美しく繊細な小物を数多く作っていた工房です。
全体にビクトリア時代のバーミンガムシルバーは、花模様や植物模様が多く、
愛らしくチャーミングなお品が多いです。女性に人気なのもうなづけますね。
このメーカーは、1837年にJohn Hilliard
(George Uniteの共同経営者であったJames Hilliardと関係があるのだろうと思いますが,詳細はわかりません)
によって設立され、1840年にJohn Thomasonが加わって,Hilliard& Thomasonとしてスタートしました。
高い水準の銀器小物を作るメーカーとして,当時から良く知られており,
1851年のロンドン博(世界最初の万国博覧会)には、
カードケースやカトラリー、スナッフボックス、ワインラベルなど細々とした品物を出展しています。
1870年にJohn Hilliardが亡くなりますが,ビジネスは引き継がれ、1910年まで続きました。
ここに多くご紹介している植物模様の鋳造品は、ナチュラリスティックと呼ばれ、
ここ数年人気の高いものです。
現在Hilliard & Thomasonのお品は、バターナイフとアネモネのキャディスプーンがございます。
(下2品)