6月下旬に、BSプレミアムで、イギリスアンティーク鑑定旅が放送されましたが、ご覧になった方から質問をいただきました。

あそこに出てきたシルバー鑑定士の方が、ジョージアン時代に作られた銀器をビクトリア時代後半になってから装飾しなおしたもの(これを後装飾、といいます)に、アンティークとしての価値はゼロ、と判断したのです。

その後、ジョージアンのサルヴァで、中央に彫られた紋章を消したものについても、アンティークの価値なし、と評価していました。

鑑定士のダニエル(Daniel Bexfield-検索してみてください)さんは、私の店ではそういうものは扱わないし、アンティークとしての商品価値はありません、という評価でした。

で、お客様から、あの銀器は本当に0円なのか、全く無価値なのか、というお問い合わせです。

結論から言うと、厳しく言えばアンティークとしてはあのような判断となります。

が、実際にはイギリスのアンティーク銀器専門ショップで、後装飾の銀器を販売しているところはいくつもありますし、純銀そのものの価値に加えて、工芸品としての価値もあるので、ショップで販売される際には、それなりの価格となるわけです。

それに、その品物が、自分の好みであれば、アンティークとして価値がゼロと言われようが、気に入った品物なら持っていても何の問題もないと思います。

私のショップでは、仕入れる際に、これは後装飾っぽいと判断したものは仕入れていません。(特にベリースプーンなど)

今後、ジョージ王朝時代のシルバーを購入されるときは、この点をちょっと思い出していただければと思います。
私自身も、これまで以上に、仕入れの際は気をつけていきたいです。
紋章消しなどは、ちょっと見ただけではわからないことも多いように思います。

現地で購入される際など、1700年代の銀器なのにリーズナブルな価格!と思ったら、何か理由があるのかも…
でも自分の好きなものをそれなりのプライスで手に入れられるのですし、ときに割り切ることも必要かもしれません。

1759年のサルバ。(販売済み)

中央部分の紋章

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