ナイチンゲールのおはなし

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7月は、ナイチンゲールのお話のイラストを描いていました。それが出来上がってきました。
キンダーブックがくしゅうおおぞら11月号(フレーベル館)、巻頭10ページ分です。
幼稚園配布なので、書店には出ていませんが、出版社のHPで買えるようです。
(わたしのペンネームは、朝比奈かおるです。)

ナイチンゲールの家は、たいへんな資産家で、イギリス国内に2つ、海外にも別荘をいくつか持っていたとかで、この最初のページは、豪華なお屋敷とわかるようにという希望でした。
ナイチンゲールは1820年生まれなので、この絵は1830年頃を想定しています。
ジェーンオースチンの「高慢と偏見」は、1810年頃。ハイウエストで、パニエもなく、ストンとしたシンプルなデザインでしたが、ナイチンゲールの頃になると、ややデコラティブになってきます。髪型は、油でぺたっとなでつけてたようで、子供の肖像画も、そのようになっています。

アンティーク銀器との関連でいうと、ちょうどBarnardのロココスタイルティーセットが人気があった時期ですね。
ナイチンゲール自身は、のちにカリスマ的人気を得ても、社交界や名声などにはいっさい興味を示さない人だったので、どんな好みを持っていたのかなどさっぱりわかりません。
当然、実家では、りっぱな銀器や陶磁器が活躍していただろうとは思うのですが。

家具はリージェンシー様式と呼ばれるもので、、、そういうのをアレンジして描きました。
この後、1860年頃に向けて、どんどんスカートは巨大に膨らんでいき、風と共に去りぬの華やかなクリノリンスカートになっていくのです。

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