合間を縫って、一昨日京都まで行ってきました。
**マグリット展と、ユトリロ&ヴァラドン展を見るために。
JRで行ったのですが、駅で降りた途端に、ものすごい混雑。平日なのに、なにこれ、状態で。
臨時バスが出ていて、ギュウギュウの満員。しかも京都市美術館まで行くのに、30分以上もかかりました。
帰ってから、ニュースで知ったのですが、
ただいま、史上最高の中国人観光客が押し寄せているとか。
国慶節だそうで、もちろん爆買いするために来ているのです。
でも美術館の方は、さほどの混みようではなく、ゆっくり鑑賞できました。
マグリットは東京で、すでに2回見ています。今日は3回目です。
もう一度、ゆったりした大きな岩が、宙に浮いているのを見たくて。
他にも、数点印象に残る作品があって、また行きたくなりました〜
東京展の頃、ノイハウスで、マグリットシリーズのチョコ缶を販売していました。限定だったのですが、また販売してほしいです。
♣︎マグリット展はこちら。♣︎
その後、JR京都駅の伊勢丹美術館で、**ユトリロとヴァラドン展。
ヴァラドンは、貧しい家庭の私生児として生まれ、父親のわからないユトリロを18歳で産み、
その後も奔放な暮らしをする一方で、優れた画家として地位を確立しました。
はっきり言います。ユトリロよりも、母のヴァラドンの方が、画家として上だと思います。
でも日本では知名度がないので、ユトリロとセットで見せているのです。もったいない。。
ユトリロの絵が間にあるので、鑑賞の邪魔になるような気がしました。
ユトリロの父が誰かということが取りざたされますが、一番有力なのが、シャヴァンヌで、つぎがルノワールだそうです。
ルノワールの「都会のダンス」という作品のモデルを務めていたときに、妊娠したようで、
後に、ヴァラドンは、ルノワールを婚約不履行で訴えています。
それでも、当時一番長くモデルを務めていた相手が、シャヴァンヌだったそうなので。。。
その後、ヴァラドンは、40代の頃、21歳も年下の、ユトリロの親友ユッテルと結婚してしまいます。
ユッテルは、画家から画商に転身し、ユトリロの絵を売るために奔走するのです。
もちろん、母のヴァラドンも同じくで、彼を部屋に閉じ込め、ドアの外で、交代で見張りをしながら、描かせます。
絵を描くことが、アル中の治療になると医者からは言われたようなのですが、
それよりもまずユトリロの絵が次第に売れるようになってきたからでした。
ユトリロは、目を離すと、すぐアルコールを求めて出て行ってしまうため、常に監視が必要でもありました。
ユッテルは、ヴァラドンの絵も売ろうとしたようですが、
まずユトリロの絵が金になるということで、それが第一優先でした。
こんなエピソードが残っています。
あるとき、ユッテルとヴァラドンが散歩中、ルーブルの前を通りかかりました。
すると、ヴァラドンは、
「わたしが死んだら」
と、美術館を指差し、
「わたしの絵は、あそこに飾られるのよ。」
そして、その予言通りになりました。亡くなってすぐに、代表作数点が、国家買い上げとなったのです。