ハリエット.M.ベネットのさしえ本について

この,お茶の少女たちのシーン(うわさ話、と書かれています)は,
絵はがきやカードにもなっていて,人気が高いようですね。
うさぎの絵もすごくかわいいです。
うさぎがかかれたポストカードは,近いうちに出品できると思います。

なぜ、これだけの画家が描いたものが、もっと広がらなかったのだろうと,思いましたが、活動期が,ケイト.グリーナウェイとぴったり重なっているんですね。
しかも、グリーナウェイの方が活動期間が長い。
イギリスという小さな島国では(日本も似ています)、こういう一極集中がよく起こるようです。
ほかに優れた画家がいても、ある特定の画家にいい仕事がみんな集中してしまい、
結果、他の画家は知られることなく消えてしまう...

もうひとつは、グリーナウェイの本はやや小さめで、手ごろな大きさなのに比べて、
H.M.ベネットのものは大判の立派な本が多いのです。
当然,値段も高くなります。

(ポターが1902年に「ピーターラビット」の本を出すにあたって、
子供の手のひらに収まるサイズであること、
お小遣いで買えることを、出版の条件にしたそうです。
当時の出版状況や,知り合いの子供たちの反応を見て、
いろいろ思うところがあったのでしょうね。)