本格的なコートオブアームズ(個人の紋章)のあるお品を扱ってみたいと思っていましたが、
今回1759年=ジョージ二世の時代のサルヴァが入荷しました。
しばらく撮影用に使う予定です。
クレスト、という家族の紋章がありますが(これは日本で言う家紋にあたります)、
コートオブアームズは個人に与えられた紋章です。
ロココの影響(リバイバルなどではなく、まさに本物のロココ時代です)で、
このコートオブアームズも、シェルとCスクロールを用いたデザインとなっています。
トップには、クレストがはいっていることが多いのですが、こちらにははいっていません。
まわりには、ゆるやかに愛らしい花々が彫られているので、おそらく女性の紋章だと思います。
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1759年は、ジョージ2世の最後の治世年であり、
イギリス宮廷音楽家として活躍したヘンデルがなくなった年でもあります。
その10年前の1749年に、「王宮の花火の音楽」が作曲され、御前演奏されました。
当時の王宮や貴族のお屋敷で、このようなバロック音楽が演奏されていて、
そういう中で、この銀器も使われていたのだと思うと興味深いですね。
「王宮の花火の音楽」
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直接関係はないのですが、2cellos(docomoのCMでおなじみ、チェロ奏者)の動画で
おもしろいのがありましたので、貼っておきます。
当時の衣装を着た人たちが、彼らの演奏を聴いて、びっくりしている様子...