時折,アンティークシルバーのお手入れについて、お問い合わせをいただきますので、
私自身が実際に,お客様にお送りする前によくやっている方法をご紹介します。
ショップに載せている品物についてですが、
すべて海外からの直接仕入れです。
届いた品物は,開封してひとつひとつ点検するのですが、
実はそのままショップに出せる品物はほとんどありません。
必要な時は専門の職人(宮内庁御用達の一流の銀職人さんです)のところに出し、
状態の良いものは磨きだけ私のところで済ませて,お客様にお送りしています。
茶渋は重曹で取る、黒ずみはハガティーのシルバー磨き液に浸すなど、
ご存知の方も多いと思いますが、
凝った細工の凹凸した細部の汚れはなかなかとれません。
私自身がやっている方法をご紹介しますね。
まずお手入れに使うものは、以下の写真をごらんください。
*Silvo,
*Silver sparcle(=ハガティーのシルバークリーン)
*重曹
*Silver polish
*歯ブラシ
*磨き用の柔らかい布
このうち,重曹は,主にポットの茶渋取りに使います。
**細部の汚れ落としにいちばん活躍するのが,古い歯ブラシです。
歯ブラシでなくても,適当な堅さの細かいブラシなら何でも良いと思います。
ハガティーのシルバーポリッシュを,黒ずんだ部分にたらし、歯ブラシで軽く磨きます。
どんどん黒ずんでくるので、布で拭き取ります。
2.3度繰り返し、きれいになったら、そのまま布で磨きます。
イギリスのTown talkというメーカーの,silver sparcleという透明な黒ずみ取りですが、
ハガティーのSilver cleanと同じ成分です。
やはり歯ブラシにつけて、軽く磨きます。
きれいになったら,布で拭き取ってください。
歯ブラシで磨くと,細かいキズがつくのではないか、と
心配されるかもしれません。
ちょうど模様のある部分なので、あまり気になることはないと思いますが、
よりきれいにしたい場合は、Silvoがいいようです。
薄い擦れキズなどが、きれいになります。
デザートナイフの、こまかいキズなどには特におすすめです。
綿のようなものがはいっているので、それを適当にちぎって磨きます。
一通り磨き終えたら,布で拭き取ります。
(SILVOは小キズもきれいになるので、よく使うのですが、
手が真っ黒になります。爪にまで汚れが入り込むので,使い捨て手袋をおすすめします)
時には,一日中磨いている事もあります。が、
飽きないというか、結構好きで、磨き終えると、すっきりします。
肩こりになることもあるのですが,達成感が気持ちいいです..
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あと、ご存知の方も多いと思いますが,ティーポットのお手入れです。
*茶渋のついたポットの中に,アルミホイルを敷きます。
*重曹をたっぷりいれます。入れ過ぎ、っていうくらいたくさんの方がいいと思います。
*沸かし立ての熱湯を注ぎます。
*泡がたくさん立って,汚れが少しずつ、浮き上がってきます。
*30分程置いて、ある程度さめたら、お湯を捨てます。
*汚れがひどい時は,2,3回繰り返してください。