アメリカのスプーンは,19世紀末以降は,ほとんどが鋳造(型抜き)です。
なので、同じデザインがたくさんあって、セットでそろえるにはありがたいです。
しかも、両面装飾で,華やかなのもうれしい。
ということで、好きなデザインのスプーンはいつでも手に入る、と思ってましたが、
最近はそうも言ってられなくなりました。
探しているシルバーが見つからない、どこにもないのです。
やっと見つけたと思うと、ものすごく高くなっていてびっくりします。
銀の高騰のせいですが。
だから最近は見つけたら、とりあえず買います。
次に出会えるのがいつになるかわからないのです。
私自身、ふだんからアンティークのシルバーを使っています。
シンプルな英国3点ティーセットと、スプーン,フォークなど。
スプーンはアメリカンシルバーです。
Towleのオールドコロニアルというパターン。登録は1895年です。
このスプーンを何年も使っていて気がついた事があります。
たくさん作られてて、手に入れやすいスプーンですが、
でも、実はそうじゃなかった。
1本1本、形がわずかに違っていて、
古い物は、デザインもきりっとしててスレンダーだと気づきました。
パッと見てここが違う、とはっきりいえないのですが、
あきらかに印象が違います。
なので,最近はその古くてきりり、なオールドコロニアルをさがしています。
ただこのパターンも以前より見つかりにくくなってしまったように感じます。
これは戦後,1940年代以降の物だと思います。
ボウルの付け根部分のデザインが,古いものと微妙に違います。