ウィーンタイプ

コロタイプのカードを初めて手にしたとき、
こんなにも美しい印刷があるのだと知って、本当に驚きました。
実際に見ないと、このしっとりした美しさはわかりません。
もう何年も前ですが、本で紹介されているのを見たときは、
モノトーンだし、どうってことはないのに、とても人気があるらしいのはなぜ?と思っていました。
それで、イラスト面に消印がばっちりついてる安いのを一枚買ってみて、納得しました。

コロタイプは原画を写真に撮って、そのネガをガラス板に焼き付けて印刷の原版にします。
石版は石の細かい点々が、オフセットも、
別名アミ版といわれるように4色分解したこまかいアミ点があります。
でもコロタイプはそれがありません。
点々が全く見えず、どこまでもなめらかで、美術印刷に使われたというのも納得します。

この絵はとても細かい部分まで丁寧に描かれています。
満開の藤や、右端に見える石柱のてっぺんの飾りが気に入りました。