あるとき,あるひとに言われました。
ポストカードにはまるときりがないよ。
クロモスにはまると、もっとこわいよ。
リービッヒにはまると、破産だよ。
え??破産???そのリービッヒLiebigカードは、まだ集めたことがありません。
が、印刷がすばらしく、とても美しいすてきなシリーズがたくさんあります。
ボンマルシェやショコラのGuerin Boutronと同じ絵柄もあるのですが、なぜかそこにリービッヒのマークがはいっただけで、お値段が跳ね上がってしまうという、すごくマ二アックで熱烈なコレクターが多いカードなのです。
Liebigの創業は19世紀末、ロンドンに本社を置いていた食品加工会社です。
ドイツ人の化学者フォンリービッヒが発明した牛肉エキスの濃縮スープが大当たりして、それがマークになっています。
リービッヒのカードは、この瓶詰め濃縮スープに、おまけとしてついていました。
次々と、時期を違えてシリーズとして出されたようです。
カードは1867年から1974年まで100年以上の間にわたって発行されました。
*Liebig extract of meat Company
カードは6枚セットになっており、その種類は全部で1万セット以上。時代が新しくなってもすべて石版印刷で、精緻で美しく印刷されています。
全ヨーロッパと言っていいくらい、あちこちに支社があり、作られたトレードカードも,それぞれの国の言語で書かれています。スウェーデンとかスペイン,フラマンとかの変わった言語で書かれたカードは,発行部数が少なく同じ絵柄でも数段高かったりします。マニアになると,違う言語の同じ絵柄がすべてほしくなるらしいのです。
このまま図鑑としても役に立つ蝶々とその幼虫,食草を描いたカード。美しい印刷で、精緻で正確に描かれています。
とはいえ、かわいい系のカードを集めている方にはあまり興味のない絵柄ですよね。
実はもっともっとかわいいの、手元にあります。またいつかあらためて。
以前出品したカードですが、これと同じ絵柄で,リービッヒのものがあります。あのビンみたいなマークが左上や左下にはいっているのですが、それだけでお値段が倍以上になってしまいます。熱心なコレクターにとっては、とにかくこのマークのはいったカードがなにがなんでもほしい!っていうことでしょうね。