シルバーのお手入れ*変則技。

わたしがブログやオークションでご紹介しているものは,
ほとんどがきれいに手入れを済ませていて,
すぐにお使いいただける状態でお送りしています。

でもマーケットや骨董市、あるいはオークションなどで購入したものなど、
とても汚れていることがあります。

お手入れなのですが、多分,通常のお手入れ法はあちこちで紹介されていますし、
ご存知の方も多いでしょう。キットや薬剤もいろいろ出ています。

こういうものを使えばたいていの黒ずみや汚れはきれいになります。
ハガティーシルバークリーン,ハガティーシルバーポリッシュ、シルヴォ、ほかに磨き用の布もありますね。
(でもどれもこれも,臭いのです。窓を開けてお手入れを)

それでも汚れが落ちなかった場合のお手入れ法、
そして白蝶貝で汚れているもののお手入れ法をご紹介します。
ひょっとすると専門家からは,それ間違ってます,と言われるかもしれないのですが。
実際にやってみてきれいに汚れが取れた方法です。

上記の薬剤を使っても取れにくい汚れとはどういうものかというと....

●古いシルバーなどで、
グレーっぽいピンクがかった粉のような固いかたまりがこびりついていることがあります。
これは昔々にシルバーポリッシュなどで磨いて残った磨き粉がこびりついたものなのです。
とても落ちにくく,シルバー専門店の方も困っているようです。

●マーケットなどで時々見られるのですが,長い間店晒しになっていると、
単なる黒ずみ以外に、ほこりや排気ガス、煙草のヤニなどがいっしょになって,
コールタールのような粘りのある黒いしつこい汚れになります。
これも、なかなか落ちません。

やわらかいスポンジに洗剤をつけてこすると少しはマシになるのですが、隅々までは取れません。
ふと思いつき、上2つの汚れがいっしょになったシルバースプーン10本を大きな鍋に入れて、
水をたっぷり注ぎ、ぐつぐつ沸騰させてみました。

結果は?というと、
ある程度きれいになったのですが、鍋を見ると,
黒い粘っこい汚れが鍋のふちにくっついています。
今度は鍋をきれいにするのがたいへんでした。

ではもう一工夫、と思って、今度は重曹を加えて、沸騰させたまま数分間。
さめてから取り出しました。ん?まだ黒っぽい汚れがある。
なので、スポンジでこすってみます。
と、さらさらーっときれいになるではありませんか。本当にきれいになりました。
重曹を使うとこんなに効果があるんですね。鍋も汚れませんでした。


●●●大きめの鍋にシルバーを入れて,水をたっぷり注ぐ。
重曹を適量入れる。わたしは、わりと多めにスプーン山盛り1杯くらい。
鍋や、シルバーの量で加減してください。
数分間沸騰させる。火を止めてさめるのを待つ。
水で洗い流す。汚れが細部に残っているときは,
スポンジでこするとさっと落ちます。

どうぞ一度お試しください。