お客様からお問い合わせがありましたので、記しておきます。
アンティークシルバーのお手入れについて、何度かこのブログでお知らせしていますが、今回はゴールドメッキされたシルバーのお手入れ方についてです。
目次
シルバーのゴールドメッキとは
ジャムスプーンや、エッグスプーン、フルーツスプーンなど、アンティークシルバーには、金色になったものがよくあります。
またティーセットなどで、クリーマーやシュガー入れなども、内側が金色になっています。
これらは全てゴールドメッキされているためです。
これを防ぐために、一部のアイテム、特に、食品に使うものについては、ビクトリア時代以降、ゴールドメッキすることがよく行われました。
ゴールドメッキ、金メッキというといまいち聞こえが良くないようですが。
イギリスでは、金属の上にゴールドをのせたものを gildまたはgilded(ギルド、ギルデッド)と言います。
またフレンチシルバーでは、Vermail ヴェルメイユ、と言ったりします.
ですが、お手入れに関しては、むき出しのシルバーと違って、とても楽な面もあります。
ゴールドメッキシルバーの手入れ方法
一言でいうと、
ゴールドメッキされたシルバーは、変色防止の液剤や、磨き用のポリッシュや重曹は必要ないということです。
必要なのは、布だけ。
ゴールドは、シルバーのように黒く変色することはありません。
時間が経つと表面がくもってくるだけです。
なので、輝きが落ちてきたな、と思ったら、布でこすってみてください。
布で軽く拭くだけで輝きが戻ります。
お試しください。
お手入れ法はわかったけど、でも金色は嫌なの、というときは。。
ゴールドメッキには、理由があってそうなっているのですが。
でも金色は成金ぽくて嫌だ、という方もいらっしゃると思います。
どうしても金色が嫌で、フルーツや卵などに使わない場合は、一般のシルバーと同じように、ハガティーなどの通常の銀磨きで磨いてください。
少しずつ、ゴールドが薄くなってきます。
また 時間がかかるのはいや、すぐに銀色にしたい、と言う場合は、専門家に依頼することになります。