花いっぱいのティーポット純銀1843年ロンドン ¥330000
今から180年前、英国ロンドンで作られた純銀製のティーポットです。
ポット全面に華やかな装飾を施したティーポットです。1830年前後から1840年代にかけてのティーポットやティーセットは大変優れたものが多く、このティーポットもその一つといえます。
当時、一流の銀職人であった、EDward Barnardの工房では、植物の花や葉を模したつまみを作って、ポットに取り付けて、ティーセットとして売り出したところ、大変な人気を呼び(と言っても貴族や裕福な人々の間で、という条件付きではありますが)、その界隈では一世を風靡するほどの人気となりました。
そうなると当然、人気のデザイン帳が出回り、違う工房でもよく似たデザインのティーセットやポットが作られるということが頻繁にありました。
若い職人たちは、そういう図案集を手に入れたり、あるいは親方のもとで、それを模写したりしながら、当時の優れた流行を身につけていったのです。その頃の職人は、読み書きのできない人もまだ多く、しかしながら、描くことなら任せておけ、という人もきっとたくさんいたことでしょう。
たとえ、読み書きできなくても、そういう訓練を十分に積み重ねることで、優れた作品を生み出すことができたのです。そして、腕のいい職人は、親方から独立し、自分の工房を持つに至ります。
このティーポットの制作者であるチャールズ・ライリーについては、多くはわかっていません。彼は、母親のメアリー・ライリー(母親も銀職人だったということです)と共同経営者となり、1826年5月31日にロンドンのケアリー・レーンにある工房で最初の商標を登録しました。1829年1月1日には銀板職人としてジョージ・ストーラーと共同経営者になったようです。優れた作品を数多く残しています。
このティーポットは、側面に、バラやバターカップ(金鳳花)、勿忘草などイギリスの野に咲く花を全体に華やかに配置しています。この花はなんの花だろうと、一つずつ確認しながら見てくのも楽しいですね。
側面から見たフォルムも美しく、眺めるだけでも楽しいティーポットです。容量は1100cc, かなりしっかり入ります。
このタイプを探していたという方、是非お勧めいたします。
*内部クリーニングを済ませております。
このお品は、日本国内にございます。滋賀県からの発送となります。ご了承ください。
サイズ、産地など
年代、サイズ、コンディション
- 材質:スターリングシルバー 925/1000
- 年代、産地:1843年ロンドン
- メーカー:Charles Reily & George Storer
- サイズ,重さなど:幅28.5cm,高さ17.5cm,重さ816g
- コンディション:エクセレントコンディション。