1758年ロンドン製、ジョージ2世時代のティーキャディセット薔薇と苺 /*¥1800000
英国銀器のコレクターにとって、究極のアイテムとも言える、ジョージアンのティーキャディセット。美術館クラスといって良いでしょう。
1758年ロンドン製、中心に大きなティーキャディ1つ、両側に細身のティーキャディ2つが、ベルベットを貼った木箱に収められています。
ジョージ2世時代の、オリジナルのティーキャディボックスは、通常シャグリーン革(エイの種類)を貼った箱なのですが、銀に比べて箱の方は傷みやすいため、のちに木製で作り直したものが多く見られます。
箱はリージェンシー様式で1810〜30年ごろの製作です。銀の装飾でイニシャルがはいっており、結婚の際の贈り物としてあつらえられました。箱だけは後年の作、といってもすでに200年近くも経っています。
ティーキャディは3点とも、トップのつまみが苺、周囲の華やかなエングレーヴィングは、バラを中心に英国の野で見られる花々を彫り込んでいます。3点全てに入っているクレストも、凝ったデザインで、こちらも興味をそそられます。
3点とも、専門家のもとでメンテナンス済み、届いてすぐに、実際にお使いいただくことができます。
この時代としては、大変美しい、文句なしのエクセレントコンディションです。
このように、箱に入ったまま、3点のティーキャディが、揃って出てくることは大変稀なことです。まるで、タイムカプセルを開けるような気がします。
270年ほど前の銀器、どんな景色を見て来たのでしょうか。
このティーキャディが作られた頃、マリーアントワネットは3歳か4歳、モーツァルトも3歳ぐらい、イギリス宮廷音楽家として仕えていたヘンデルも、まだ生きていました。
美術様式はロココから、次第にネオクラシックへと移り変わっていった時代です。
サイズ、重さ、材質、コンディション等
*材質:ティーキャディ-スターリングシルバー
箱-ローズウッド、ベルベット
*サイズ:木箱:37x21x22cm イニシャルは,J M W .
ティーキャディ-大サイズは、w 9.5cm,d 8.2cm,h 13cm, 重さ-240g
小サイズは、w 9.5cm, d 7.0cm,h 12.5cm,重さ-200g
*1758年、ロンドン
*メーカー:Pierre Gillois (活動期:1754~1781年)
*エクセレントコンディション